住まい、お金

海外移住前に現地の部屋を決めるのは怖い?写真だけで契約しない方がいい理由

こんな方におすすめ

  • 海外移住前に現地の住居を探している人
  • 家具付き物件を写真だけで契約することに不安がある人
  • 海外の賃貸契約で失敗したくない人

海外移住が近づいてくると、かなり早い段階から気になるのが住居です。

物件サイトを見る。

家賃を比較する。

家具を見る。

間取りを見る。

プールやジムを見る。

Googleマップで場所を確認する。

写真を見ていると、

「この部屋なら住めそう」

という候補がいくつも出てきます。

海外のコンドミニアムでは、家具付きの物件も珍しくありません。

ベッド。

ソファ。

冷蔵庫。

洗濯機。

電子レンジ。

テレビ。

机。

写真だけ見ると、スーツケース一つでそのまま生活できそうに感じる物件もあります。

すると、

「日本にいる間に契約して、到着したその日から住めるようにした方が楽なのでは?」

と思います。

確かにメリットはあります。

渡航後にホテルを探さなくていい。

家探しの時間も減らせる。

荷物を持ったまま何日も移動しなくて済む。

しかし、海外で長期間暮らす部屋を写真だけで決めることには、それなりのリスクもあります。

写真からは、

音。

におい。

暑さ。

周辺道路。

夜の雰囲気。

建物の管理状態。

水回り。

隣室との距離。

といった生活に直結する部分が分かりません。

海外移住では、観光で泊まるホテルを選ぶのとは違います。

毎朝そこで起き、仕事から帰り、休日も過ごす場所です。

今回は、海外移住前に部屋を写真だけで長期契約しない方がいい理由と、渡航前にどこまで準備しておけばいいのかを整理します。

物件写真で分かるのは「部屋の一部分」だけ

海外の物件サイトを見ていると、非常にきれいな写真が並んでいることがあります。

広いリビング。

大きな窓。

おしゃれなソファ。

整ったキッチン。

プールが見えるバルコニー。

写真だけなら、

「ここで十分」

と思えるかもしれません。

ただし、物件写真は基本的に、

見せたい場所を、見せたい角度から撮ったもの

です。

例えばリビングが広く見えても、実際には広角レンズで撮影されていることがあります。

窓の外が写っていない場合、隣の建物と非常に近い可能性もあります。

寝室の写真では分からなくても、ベッドと壁の間がほとんどないこともあります。

また、家具付き物件でも、

写真撮影時と実際の家具が違う。

古くなっている。

一部撤去されている。

といった可能性もあります。

さらに重要なのが、写真に写らない部分です。

玄関。

廊下。

エレベーター。

ゴミ捨て場。

駐車場。

共用スペース。

建物全体の清潔感。

こうした場所は、毎日の生活では意外と頻繁に使います。

部屋の写真がきれいだからといって、建物全体が快適とは限りません。

そのため渡航前の段階では、

「この部屋に決める」

ではなく、

「候補として残す」

程度に考えた方が安全です。

写真は最終判断の材料というより、候補を絞るための入口として使う方が向いています。

騒音は写真では絶対に分からない

住居選びで特に写真から判断できないのが騒音です。

これは海外に限らず、日本でも同じです。

しかし海外では、周辺環境についての知識が少ない分、さらに判断が難しくなります。

例えば、

大通り沿い。

高速道路沿い。

商業施設の近く。

学校の近く。

工事現場の近く。

飲食店街。

宗教施設。

こうした場所では、時間帯によってかなり音が変わることがあります。

また建物内部の音もあります。

エレベーターの近く。

ゴミ置き場。

機械室。

プール。

ジム。

共用廊下。

隣室。

上階。

部屋を見ただけでは静かでも、夜になると状況が変わる場合があります。

特に在宅勤務をする場合や、家で仕事・動画制作・オンライン会議をする場合は、静かさは家賃以上に重要になることがあります。

さらに、

「高層階だから静か」とも限りません。

道路からの音が上まで届くこともあります。

風の音が強い場合もあります。

建物によっては共用設備の音が響くこともあります。

そのため内見できるなら、

部屋の中で一度立ち止まる。

窓を閉める。

エアコンを止める。

数分静かにする。

可能なら昼と夜の周辺環境を見る。

こうした確認が非常に重要です。

海外移住では、写真映えより、

毎晩落ち着いて眠れるか

の方が長期的な満足度に影響します。

家具付きでも「すぐ生活できる」とは限らない

海外の賃貸物件で便利なのが、家具付きです。

日本から大型家具を持っていく必要がありません。

そのため海外移住との相性は非常に良いです。

ただ、

Fully Furnished

と書かれていても、

何がどこまで含まれるかは物件ごとに違います。

例えば、

冷蔵庫はある。

洗濯機もある。

電子レンジもある。

しかし、

調理器具がない。

食器がない。

炊飯器がない。

掃除道具がない。

物干しがない。

デスクチェアがない。

といったことがあります。

また家具そのものが生活スタイルに合わない場合もあります。

例えば、

ソファはあるが仕事用の机がない。

机はあるが椅子が長時間座るには厳しい。

ベッドはあるがマットレスが非常に柔らかい。

冷蔵庫が小さい。

キッチン収納が少ない。

洗濯機はあるが乾燥環境が悪い。

こうした細かい差は、毎日暮らして初めて気になる部分です。

さらに写真では新しく見えても、

エアコン。

給湯器。

洗濯機。

冷蔵庫。

などが実際に正常に動くかは分かりません。

内見時には、見た目だけではなく、

蛇口を開ける。

シャワーを見る。

エアコンを確認する。

家電の状態を見る。

収納を開ける。

といったチェックも必要になります。

「家具付きだから何も買わなくていい」

ではなく、

生活開始後に追加購入する物がどれくらいありそうか

まで考えた方が、初期費用も読みやすくなります。

部屋より先に「建物の外」を見た方がいい場合もある

海外の家探しでは、部屋の中に意識が向きがちです。

しかし長期生活では、

部屋を出た後の環境

も同じくらい重要です。

例えば、

スーパーまで歩けるのか。

コンビニはあるのか。

夜でも飲食店が開いているのか。

職場までどう移動するのか。

配車アプリを呼びやすいのか。

自転車を置けるのか。

ジムは近いのか。

病院やクリニックはあるのか。

こうした生活動線です。

物件サイトでは、

駅まで5分。

ショッピングモール近く。

と書かれていても、実際の道路環境までは分かりません。

歩道がない。

大きな道路を渡らなければならない。

坂が多い。

夜はかなり暗い。

車がないと不便。

ということもあります。

また地図上では近く見えても、実際には道路の構造によって遠回りが必要な場合があります。

海外では、日本のように、

「500メートルだから歩けばいい」

とは限りません。

気温。

雨。

道路。

交通量。

治安。

こうした条件も加わります。

そのため内見へ行くなら、部屋だけを見てすぐ帰るのではなく、

周辺を10〜20分歩いてみる。

近くのスーパーへ行く。

夕方の交通量を見る。

職場までのルートを確認する。

こうしたことも大切です。

部屋の広さが多少小さくても、

スーパー徒歩5分。

職場まで近い。

ジムも近い。

という物件の方が、毎日の生活は快適になることがあります。

家賃は毎月払いますが、移動時間も毎日払っているコストです。

渡航前は「契約」より「候補を絞る」ところまで進めておく

だからといって、海外へ着くまで物件を一切調べない方がいいわけではありません。

むしろ渡航前の情報収集はかなり重要です。

おすすめなのは、

日本にいる間に契約を完了させるのではなく、候補を絞っておくこと

です。

例えば、

住みたい地域を2〜3エリアに絞る。

候補の建物を5棟ほど決める。

家賃相場を見る。

間取りを見る。

家具条件を見る。

勤務先までの距離を確認する。

スーパーやジムを見る。

物件サイトを定期的に確認する。

ここまで進めておけば、現地へ着いてからゼロから探す必要がありません。

さらに不動産エージェントと連絡を取れるのであれば、

「この建物でこの条件の部屋を探している」

と事前に伝えておく方法もあります。

そして渡航後、

候補物件をまとめて内見する。

実物を見る。

周辺を歩く。

気になるところを質問する。

そのうえで契約する。

この流れなら、渡航後の家探しをかなり短縮できます。

また会社がホテルなどを最初の数日〜数週間用意してくれる場合は、その期間を住居探しに使えることもあります。

逆に短期滞在先がない場合でも、数泊だけホテルやサービスアパートメントを取って、その間に長期住居を探す方法があります。

ホテル代が少しかかったとしても、

気に入らない部屋を1年間借り続けるより安い場合があります。

海外移住で住居を決める際は、

数日の宿泊費を節約するために、数か月〜1年の生活環境を賭けない

という考え方も必要です。

まとめ|海外の家探しでは「部屋を確保する早さ」より、毎日困らない場所を選ぶ

海外移住が決まると、住居まで早く確定させたくなります。

仕事が決まった。

ビザも進んでいる。

航空券も見えてきた。

あとは家だけ。

そうなると、一つでも未確定要素を減らしたくなります。

ただ、住居は移住後の生活の中心です。

寝る。

食べる。

休む。

働く。

休日を過ごす。

そのすべての土台になります。

数枚のきれいな写真では、その場所での暮らし方までは分かりません。

だから渡航前にやるべきなのは、焦って契約書へサインすることではなく、

自分が譲れない条件を明確にして、現地で比較できる状態まで準備しておくこと

です。

多少広さを諦めても静かな部屋がいい。

少し家賃が高くても通勤を短くしたい。

プールよりスーパーの近さを優先したい。

家具の豪華さより水回りを重視したい。

こうした基準が決まっていれば、現地で物件を見たときの判断も早くなります。

海外移住の部屋探しでは、「一番きれいに見える物件」より、

半年後にもここを選んで良かったと思える生活環境

を探す方が大切です。

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