こんな方におすすめ
- 海外に到着してから何をすればいいか不安な人
- 到着直後に慌てて買い物や手続きをしたくない人
- 海外生活のスタートで余計なトラブルを減らしたい人
海外移住の準備というと、
航空券を取る。
荷物をまとめる。
ビザを確認する。
現地の部屋を探す。
といった「日本を出るまで」のことに意識が向きやすくなります。
しかし、飛行機が到着したところで移住準備が終わるわけではありません。
むしろ、
空港を出た瞬間から本当の生活準備が始まります。
空港からどう移動するのか。
最初の食事をどうするのか。
スマートフォンは使えるのか。
スーパーはどこにあるのか。
職場まで何分かかるのか。
洗濯はできるのか。
足りない生活用品は何か。
旅行なら多少不便でも数日我慢できます。
しかし海外移住では、その場所で翌週も翌月も生活していかなければなりません。
そこで渡航前に、
「到着してから最初の1週間をどう過ごすか」
を一度シミュレーションしておくと、かなり動きやすくなります。
細かな時間割まで作る必要はありません。
初日。
2〜3日目。
仕事開始前。
最初の休日。
この程度の流れを考えておくだけでも十分です。
今回は、海外生活を始める最初の1週間に何を優先しておきたいのかを整理します。
到着初日は「生活を完成させよう」としない
海外へ到着した初日は、思っている以上に疲れています。
空港までの移動。
チェックイン。
飛行機。
入国審査。
荷物受け取り。
空港から住居までの移動。
長距離便なら、それだけでかなりの時間を使います。
さらに時差がある国なら、身体の感覚も普段とは違います。
そんな状態で、
SIMを契約する。
スーパーへ行く。
銀行へ行く。
家具を見る。
街を歩く。
観光する。
と全部を済ませようとすると、初日から疲れてしまいます。
到着日に最優先したいのは、
「その夜を普通に過ごせる状態」
を作ることです。
例えば、
スマートフォンが使える。
飲料水がある。
食事ができる。
シャワーを浴びられる。
翌朝着る服がある。
充電できる。
眠れる。
これだけ揃えば、初日としては十分です。
特に重要なのが通信環境です。
海外では、
地図。
翻訳。
配車アプリ。
勤務先との連絡。
物件管理者との連絡。
飲食店検索。
オンライン決済。
など、スマートフォンへの依存度が高くなります。
そのためSIMやeSIMなど、到着直後から通信できる方法は渡航前に考えておいた方が安心です。
そして食事も、初日から現地の有名店を探す必要はありません。
近くのコンビニやスーパー。
ホテルの周辺。
デリバリー。
簡単に食べられる場所。
まずはそこからで構いません。
海外生活初日は、行動量を増やす日ではなく、
「無事に到着して、翌日から動ける状態を作る日」
くらいに考える方が現実的です。
2〜3日目にスーパーと生活用品を確認する
少し休めたら、次に確認したいのが日常生活です。
海外移住では、観光地より先にスーパーの場所を知っておいた方が生活しやすくなります。
最初に確認しておきたいのは、
飲料水。
食料品。
洗剤。
トイレットペーパー。
シャンプー。
ゴミ袋。
簡単な調理用品。
などです。
家具付き物件でも、生活用品まですべて用意されているとは限りません。
ベッドはある。
冷蔵庫もある。
洗濯機もある。
しかし、
ハンガーがない。
食器が少ない。
包丁がない。
ゴミ箱がない。
洗濯洗剤がない。
ということがあります。
そこで最初の数日で、
「この部屋で普通に生活するために何が足りないか」
を確認します。
ここで注意したいのが、最初から大量購入しないことです。
例えば、
調味料を一式購入する。
大きな洗剤を買う。
食器を大量に揃える。
収納用品を買う。
こうした買い物は、数日暮らしてからでも遅くありません。
実際に生活すると、
思ったより自炊しなかった。
近くに安いスーパーが別にあった。
備え付けだと思っていた物が後から見つかった。
ということもあります。
最初は、
1週間生活するのに必要な量だけ。
それくらいから始める方が無駄を減らせます。
またスーパーへ実際に行くことで、
肉はいくらなのか。
野菜は何があるのか。
日本の調味料はあるのか。
日用品はいくらなのか。
という現地の物価感覚も少しずつ分かってきます。
ネットで見ていた海外生活費が、自分の生活費へ変わり始めるタイミングでもあります。
初出勤前に「通勤を一度試しておく」
海外就職で移住する場合、初出勤前に一度やっておきたいのが通勤ルートの確認です。
Googleマップでは、
自宅から職場まで20分。
と表示されていたとしても、実際の移動では違うことがあります。
道路を横断できない。
駅の入口が分からない。
建物の入口が別の場所にある。
配車アプリの車が来るまで時間がかかる。
朝は渋滞する。
徒歩ルートに歩道がない。
こうしたことは現地へ行かなければ分かりません。
特に初出勤の日に、
「職場の建物が見えるのに入口が分からない」
という状態になると余計に焦ります。
そのため時間があるなら、
実際の出勤時間に近い時間帯に一度移動してみる。
職場の建物まで行ってみる。
受付や入口を確認する。
帰り道も確認する。
このくらいまでやっておくと安心です。
通勤だけでなく、
自宅。
職場。
スーパー。
ジム。
駅。
飲食店。
このあたりの位置関係も実際に移動すると分かってきます。
海外移住では、
地図上で近い場所と、生活上で近い場所が一致しないことがあります。
500メートルでも歩きにくい。
2キロあっても電車や自転車なら楽。
こうした感覚は、実際に生活圏を動くことでしか分かりません。
最初の1週間は観光地をたくさん回るより、
「この街で毎日どう動くか」
を覚える期間として使う方が、その後の生活が楽になります。
仕事が始まったら生活を一気に完成させようとしない
海外移住と海外就職が同時に始まる場合、最初の1週間はかなり情報量が多くなります。
新しい会社。
新しい仕事内容。
新しい同僚。
外国語。
新しい住居。
新しい交通。
新しい食事。
これらが一度に始まります。
ここで、
仕事も完璧に覚える。
現地の友達も作る。
ジムも毎日行く。
自炊も始める。
観光もする。
語学勉強もする。
と全部を始めようとすると、かなり忙しくなります。
最初は、
仕事へ行く。
帰宅する。
食べる。
洗濯する。
眠る。
これが普通にできれば十分です。
例えば平日は仕事と生活だけに集中し、週末に足りないものを買う。
ジムは数日後から。
観光は生活が落ち着いてから。
このように少しずつ増やしていけば問題ありません。
海外移住は数日の旅行ではありません。
滞在期間が長いなら、最初の1週間ですべてを経験する必要はありません。
むしろ最初に飛ばしすぎると、仕事が始まった頃に疲れが出ることがあります。
特に海外就職では、仕事そのものより、
「生活を立ち上げながら仕事も覚える」
ことが負担になります。
だから最初の週は、
生活を完成させる期間ではなく、
生活が止まらない最低限の仕組みを作る期間。
そのくらいに考えておく方が余裕を持てます。
最初の休日に「困ったこと」を一度整理する
海外へ到着して数日暮らすと、渡航前には分からなかったことが出てきます。
例えば、
部屋に収納が足りない。
思ったよりスーパーが遠い。
朝の道路が混む。
職場の冷房が強い。
洗濯物が乾きにくい。
食費が予想より高い。
必要だと思って持ってきた物を全然使わない。
逆に日本から持ってくればよかった物がある。
こうした小さな発見です。
そこで最初の休日に、一度生活を振り返ってみます。
「何に困ったか」
「何が不足しているか」
「何は買わなくてよかったか」
「今後どう変えれば楽になるか」
この程度をメモしておくだけでも役立ちます。
特に海外移住をブログやYouTubeなどで発信するのであれば、この最初の1週間の記録はかなり貴重です。
なぜなら1か月後には慣れてしまうからです。
初日は分からなかったスーパーも、数週間後には普通に行けるようになります。
最初は難しかった通勤も、何も考えず移動できるようになります。
その頃になると、
「何が最初に大変だったのか」
を忘れてしまいます。
だから、
到着初日に困ったこと。
3日目に分かったこと。
初出勤で戸惑ったこと。
最初の休日に感じたこと。
を簡単に残しておく。
これは将来、同じ国へ移住する人にとって非常に参考になる情報になります。
また自分自身にとっても、
「最初はこんなことも分からなかった」
と生活の変化を振り返る材料になります。
まとめ|海外移住の最初の1週間は「新生活を楽しみ尽くす期間」ではない
海外へ到着すると、せっかく来たのだからすぐに現地生活を満喫したくなるかもしれません。
有名な場所へ行く。
現地料理を食べる。
新しい人と会う。
街を歩く。
それも海外生活の楽しみです。
ただ、移住の場合は翌週もその場所にいます。
来月も生活します。
旅行のように短期間で予定を詰め込む必要はありません。
最初に整えたいのは、
眠れること。
食べられること。
連絡できること。
仕事へ行けること。
必要な物を買えること。
この基本です。
そこが安定すると、休日に出かけたり、趣味を始めたり、人付き合いを広げたりする余裕が自然に出てきます。
海外移住最初の1週間は、人生を大きく変える一週間にしようとしなくても構いません。
むしろ、
「海外でも普通の一日を送れるようにする」
ことが最初の目標です。
海外生活らしい特別な経験は、その後いくらでもできます。
最初の数日は焦らず、自分の生活圏を一つずつ作っていく。
そのくらいのペースから始める方が、長く続く海外生活へ自然に入っていけます。