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海外移住は家が決まってからが本番だった|マレーシア新居入居で分かった生活立ち上げの現実

こんな方におすすめ

  • これから海外へ移住する人
  • 海外移住後の最初の1週間が気になる人
  • 家具付きコンドならすぐ生活できると思っている人

海外移住というと、

航空券を取る。

ビザを準備する。

現地へ到着する。

家を決める。

ここまで終われば、ひとまず移住完了。

そんなイメージを持っていました。

しかし、実際にマレーシアで新居へ入居してみると、むしろ家が決まってからの方が「生活を作る」という意味では忙しくなります。

家具付きのコンドミニアムでも、今日から普通に生活できるとは限りません。

 

調理器具。

洗濯用品。

インターネット。

SIM。

日用品。

移動手段。

食料。

一つずつ揃えなければなりません。

さらに、日本にいれば何も考えずにできていたことでも、海外では、

「これはどこで買えばいい?」

「どうやって持って帰る?」

「宅配便はどう受け取る?」

というところから考えることになります。

今回は、マレーシアで実際に新居へ移った直後の経験から、

海外移住では、家を借りたところがゴールではなく、そこから本当の生活づくりが始まる

という話をまとめます。

1.物件が決まっても生活は始まらない|家具付き=何も買わなくていいではない

マレーシアで賃貸物件を探していると、「Fully Furnished」という言葉をよく見かけます。

家具付き物件です。

ベッド。

テーブル。

冷蔵庫。

エアコン。

洗濯機。

こうした大きな家具や家電が最初から設置されている物件は珍しくありません。

日本でゼロから一人暮らしを始める場合と比べれば、初期負担はかなり小さく感じます。

実際、今回決めた部屋も、大型家具を一から購入する必要はありませんでした。

この時点では、

「これならスーツケースを持って入れば、そのまま生活できるのではないか」

という感覚もありました。

 

ところが、実際に住み始めてみると違います。

家具があることと、生活に必要な物が全部あることは別です。

例えばキッチンです。

冷蔵庫や電子レンジがあっても、調理に必要な物が十分とは限りません。

鍋。

フライパン。

包丁。

まな板。

皿。

箸。

洗剤。

スポンジ。

こうした細かい物は自分で用意する必要があります。

調理設備についても、内見動画では分かりにくい場合があります。

電気コンロがあるのか。

オーブンなのか。

そもそも調理用の熱源が十分なのか。

こうした点は、実際に生活する立場で見なければ気付きません。

 

洗濯も同じです。

洗濯機があれば終了ではありません。

洗剤が必要です。

洗濯物をどこへ干すのかも考えます。

バルコニーがあっても、簡単に物干し竿を設置できるとは限りません。

室内干しにするのか。

ハンガーラックを買うのか。

乾燥方法を考える必要があります。

さらに掃除用品もあります。

ゴミ袋。

ティッシュ。

トイレットペーパー。

床掃除用品。

キッチン用品。

こうした物は一つ一つは安くても、全部合わせるとかなりの量になります。

 

ここで感じたのが、

海外移住直後は「高い物」より「小さい物が大量に必要になる」

ということです。

冷蔵庫を買わなくてよいのは助かります。

しかしRM5、RM10、RM20の商品を次々に買うことになります。

しかも日本なら100円ショップやドラッグストアへ行けば一度で買える物でも、現地では、

これはスーパー。

これは格安雑貨店。

これは通販。

というように購入先が分かれることがあります。

今回も、格安店を使うことで非常に安く買える商品がある一方、電化製品や自転車などは別の方法で探す必要がありました。

海外移住の予算を考えるときは、

家賃。

保証金。

航空券。

だけを計算するのでは不十分です。

入居後の「生活立ち上げ費」も別枠で用意しておく。

これは実際に住み始めて分かった大切なポイントです。

2.内見では分からないことが、住み始めると一気に見えてくる

物件探しでは、どうしても大きな条件から確認します。

家賃。

広さ。

場所。

家具。

セキュリティ。

職場までの距離。

部屋のきれいさ。

もちろん全部重要です。

今回も、床や室内の状態、周辺環境、家賃、職場との距離などを比較して新居を決めました。

しかし入居後に気付くのは、

生活の満足度を左右するのは、物件情報に大きく書かれていない部分も多い

ということです。

 

例えばキッチン。

料理をしない人なら問題にならなくても、自炊する予定なら重要です。

コンロはあるのか。

電子レンジはあるのか。

調理スペースは十分か。

食器をどこへ置くのか。

数分の内見動画では、こうした部分を見落としやすくなります。

Wi-Fiも同じです。

「Wi-Fiあり」と書いてあるだけでは十分ではありません。

部屋まで安定して届くのか。

速度はどうか。

共用回線なのか。

自分で契約する必要があるのか。

仕事で使うなら特に重要です。

さらに洗濯環境。

ゴミをどこへ出すのか。

宅配便をどう受け取るのか。

建物の入口はどのように入るのか。

買い物をして大量の荷物を持って帰ったとき、部屋までどう運ぶのか。

住み始めると、こうした細部が急に現実になります。

コンドミニアムではエレベーター移動もあります。

買い物が多ければ、スーパーからエレベーターまでの動線も生活の一部です。

 

日本にいると、

「エレベーターで部屋へ戻る」

こと自体をわざわざ考えません。

しかし、新しい国、新しい建物では、すべての行動を一度覚えなければなりません。

また、夜の静かさも住んでみないと分かりません。

昼間に内見したときと、夜の生活音は違います。

隣人。

道路。

エレベーター。

共用施設。

こうした環境は数日過ごして初めて分かります。

だから海外物件では、

「内見時に全部判断する」

のは難しいと思います。

重要なのは、完璧な物件を探すことより、

生活開始後に足りない部分をどう補うか

まで考えておくことです。

家具付きだから何も買わなくてよい。

駅が近いから移動は問題ない。

スーパーがあるから生活は簡単。

そう単純ではありません。

 

海外移住では、物件を「部屋」として見るだけではなく、

朝起きてから。

仕事へ行って。

買い物して。

洗濯して。

食事して。

寝るまで。

一日の行動を想像して見る。

これが非常に重要だと感じました。

3.地図で3kmでも簡単とは限らない|海外では「距離」より道を見る

新居を決めるとき、職場までの距離は非常に重要でした。

毎日通勤するからです。

地図で見ると数km。

数字だけなら、それほど遠くありません。

日本なら、

3kmなら自転車で行ける。

場合によっては歩ける。

そう考えます。

しかし、実際に現地を歩いてみると、距離だけでは判断できないことが分かります。

海外では、

3kmという数字より、その3kmにどんな道路があるか

の方が重要な場合があります。

歩道があるのか。

自転車で安全に走れるのか。

大きな道路を渡る必要があるのか。

雨が降ったらどうなるのか。

夜でも通れるのか。

これらを実際に確認する必要があります。

 

新居を確認する過程では、ホテルからかなり長い距離を実際に歩きました。

歩いてみることで、

地図では分からない交通事情。

道路幅。

歩道の有無。

周辺の店。

建物同士の位置関係。

かなり多くの情報が分かりました。

Googleマップで見るだけでは気付かなかったことです。

特に自転車通勤を考えている場合、

「3kmだから余裕」

では判断できません。

自転車で走れる道路かどうか。

交差点はどうなっているか。

車の速度は速いか。

駐輪できるか。

雨天時はどうするか。

こうした問題があります。

東南アジアの都市は、日本の住宅街と同じ感覚では歩けない場所もあります。

車を前提に作られている道路もあります。

歩道が途中でなくなることもあります。

 

そのため、海外で物件を選ぶときは、

職場までの直線距離ではなく、実際の通勤ルートを見る

方が重要です。

これはスーパーやジムについても同じです。

「徒歩10分」と表示されていても、本当に歩きやすい10分なのか。

大きな道路を越えるのか。

屋根があるのか。

夜でも安全なのか。

これによって生活の快適さは大きく変わります。

今回、実際に歩いたことで、

自転車があるとかなり生活範囲が広がりそうだ。

一方で、道路環境は日本と同じではない。

という両方を実感しました。

海外移住では、物件サイトの数字だけではなく、自分の足で確認する。

地味ですが、これがかなり重要です。

4.入居初日の予定が雷雨で崩れる|海外生活では予定通りにいかないのが普通

新居へ入った日は、荷物を整理した後、周辺を歩いてみる予定でした。

買い物も必要です。

飲み物。

食料。

生活用品。

新しい街なので、近所に何があるのかも確認したいところです。

ところが外を見ると、激しい雨。

しかも雷まで鳴っています。

結局、予定を変えざるを得ませんでした。

東南アジアへ来れば、スコールがあること自体は分かっています。

知識としては知っています。

しかし、

自分の生活予定が実際に天候で止まる

と、旅行で雨に遭うのとは感覚が違います。

旅行なら、

今日はホテルで休もう。

カフェに行こう。

予定を一つ変更しよう。

で済みます。

生活では、

食料を買いたい。

日用品が必要。

明日は仕事。

という事情があります。

 

それでも天候は待ってくれません。

ここで感じたのは、海外生活では、

「予定通り動くこと」

より、

予定が崩れたときに代替手段を持つこと

が重要だということです。

今日は徒歩で買い物。

無理なら明日。

急ぎならデリバリー。

大きな物なら通販。

移動できなければGrab。

こうして選択肢を持ちます。

日本でも台風や大雨はあります。

ただ、新しい国では土地勘がありません。

どの道が冠水しやすいのか。

雨がどれくらい続くのか。

屋根付きの移動ルートがあるのか。

何も分かりません。

 

最初のうちは、

「現地の人なら普通に知っていること」

を一つずつ覚える必要があります。

そして、これは天候だけではありません。

店が閉まっている。

アプリが使えない。

決済できない。

欲しい商品がない。

予定していた交通手段が使えない。

こうした小さな予定変更が海外生活では起こります。

だから移住直後は、

予定をぎっしり組まない。

一日に絶対やることを少なくする。

できなかったことを翌日へ回す。

これくらいの余裕があった方が楽です。

海外移住では、生活環境を整えるスピードより、

予想外のことが起きても慌てない生活の作り方

の方が大切なのかもしれません。

5.最初の1週間は「完璧な部屋」ではなく「最低限暮らせる状態」を作ればいい

新居へ引っ越すと、

あれも必要。

これも必要。

と次々に欲しい物が出てきます。

自転車。

調理用品。

電気製品。

洗濯用品。

収納。

日用品。

Wi-Fi環境。

食材。

全部一気に揃えたくなります。

しかし、海外移住直後にそれをやるとかなり大変です。

どの店が安いのか分かりません。

通販サイトの相場もまだ分かりません。

現地の商品名も分かりません。

必要だと思って買った物が、数日後には不要だったと気付く可能性もあります。

そこで実際に生活を始めて感じたのは、

最初から100点の生活環境を作る必要はない

ということです。

寝られる。

シャワーを浴びられる。

最低限の食事ができる。

仕事へ行ける。

通信できる。

まずはこれで十分です。

その後、

料理を増やしたいから調理器具。

通勤を楽にしたいから自転車。

運動したいからジム。

収納が必要だから棚。

というように、本当に必要な物を追加していきます。

 

この方法なら無駄な買い物も減ります。

海外では「日本と同じ生活」を完全再現する必要もありません。

現地で安く買える物。

現地で一般的な方法。

現地の通販。

現地のサービス。

これらを使った方が合理的です。

例えば日用品には、非常に安く買える店があります。

一方で、大きな電化製品は通販の方が選択肢が多い。

商品によって購入方法を変える。

これも現地生活の一部です。

海外移住前には、

「何を日本から持っていくか」

をかなり考えます。

もちろん重要です。

しかし実際に住むと、

「何を現地で買わずに済ませるか」

も重要だと分かります。

必要になってから買う。

数日生活して判断する。

これで十分です。

海外生活は、初日に完成するものではありません。

一週間、1か月と生活しながら自分仕様にしていくもの。

新居へ入居したことで、ようやく本当の海外生活が始まったと感じています。

まとめ|海外移住の「スタート」は空港ではなく、自分の部屋で生活が回り始めたとき

海外移住では、

出国した日。

現地へ到着した日。

仕事を始めた日。

どこをスタートと考えるかは人それぞれです。

ただ、実際に新居へ入り、

洗濯する。

食事する。

買い物する。

通勤方法を考える。

生活用品を一つずつ揃える。

ここまで来て初めて、

「旅行ではなく生活が始まった」

という感覚が強くなりました。

 

ホテルにいる間は、どこか仮の生活です。

自分の部屋を持つと、そこから一気に現実になります。

海外移住を考えている人は、家を借りることだけをゴールにしない方がいいと思います。

家が決まった後の最初の1週間。

そこで何を揃え、どう生活を作るか。

ここまで想像しておく。

それだけで、海外移住直後の負担はかなり変わるはずです。

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